株式投資初心者が絶対にチェックすべき賃借対照表の読み方

どうも。

たまには少しは世のためになるような内容を書いてみたいと思います。

ということで,株式投資に関するお話。

株式投資の際に絶対にチェックすべき指標というものが存在します。
もちろん,この評価指標は絶対のものではなくあくまで投資をする際の判断のサポートをするもの。

ただし,これを知っているか知らないかで投資のリスクを大幅に減らすことができます。

そこで今日は,株やったことない人でもわかるように主要な評価項目について説明します。バリバリ株式投資やっている人は復習がてらということで。

なお,本ブログでいくつかの企業の分析を行ってみますが,これはあくまで参考として分析したものです。
該当企業の批評をする意図はありません。

目次

賃借対照表とは?

株式を購入する前に必ずすべきこと。

購入しようとしている企業の財務基盤はどうなっているか?です。

その企業は安心して投資できる企業なのか,借金が多く安心できないのか,を知る必要があります。

ここで参考になるのが賃借対照表(バランスシート)と呼ばれるものです。
これは,「決算をまとめたときに,どのくらい資産があって,どのくらい借金がありますよ」というのを表すものです。

なので,基本的に賃借対照表は決算をまとめた時点のものです。

実際に賃借対照表を見てみる

では,一緒に賃借対照表を見てみましょう。
あー,数字がいっぱいで頭痛い。

でもこの中の数字,要点をつかむだけなら一部しか必要ありません。

それは,

  • 資産合計(47,427,597 / 48,750,186)
  • 負債合計(29,339,411 / 30,081,233)
  • 純資産合計(18,088,186 / 18,668,953)

です。(かっこ内の数値前半は2016年のトヨタ自動車,後半は2017年のトヨタ自動車の数値)

たった3項目だけ。
これを評価してみればいいんです。

とりあえず,トヨタ自動車の賃借対照表がこちら。

※トヨタ自動車HPより引用(http://www.toyota.co.jp/pages/contents/jpn/investors/financial_results/2017/year_end/yousi.pdf)

賃借対照表を評価してみる

次に,賃借対照表を評価してみましょう。

先ほどのトヨタを例に,資産合計,負債合計,純資産合計を棒グラフにしてみます。
こんな感じ!

ちなみにB/Sとはバランスシートの略,日本語では賃借対照表のことです。

では,それぞれの用語について説明します。

資産とは?

資産とはずばり,会社がもってる価値のある物のことです。

それは,現金や会社が所有する土地,まだ売れていない商品などになります。

つまり,資産が大きければ大きいほどでかい会社ということ!!

では,資産が大きければよいのでしょうか?

実は違います。
それを表すのが自己資本比率財務レバレッジです。

純資産とは?

純資産とはひとことでいうと,返却する必要のないお金。
つまり,株を売って株主から得たお金や会社が稼いだお金のことを言います。

純資産が多ければ多いほど,借りたお金がないわけですから借金をしていない。つまり安心な会社というわけですね。

負債とは?

負債とはずばり,どこかから借りているお金。
銀行から借りたお金かもしれませんし,仕入れ先にお金を後払いするためのお金かもしれません。

つまりバランスシートって何?

つまりバランスシート(賃借対照表)とは,会社が持ってるすべての価値のあるもの(資産)っていうのは自分のお金(純資産)と借りたお金(負債)なんですよー,っていうのを表してる表なんですね。

なので,
資産=純資産+負債
となります。

自己資本比率と財務レバレッジ?

自己資本比率は,上の図の通り,

  • 自己資本比率 = 純資産 ÷ 資産

で求めることができます。
つまり,「会社が所有する価値のある者のうち,借金せずに持ってるのは何%ですよ」っていうこと。

自己資本比率が高ければ高いほど,借金していないので,つぶれにくい会社=安心な会社というわけです。

では自己資本比率が低いとだめなのか?

実はそうではありません。

それを考えるときに使うのが財務レバレッジ。

財務レバレッジとは,自己資本比率の逆数です。
これは,少ない純資産(借金でないお金)しか持ってないのに,借金をすることで会社の価値を何倍にも高めていることを表します。

つまり,自分たちの会社の力を借金の力を使って底上げしているわけですね。
これで,ちゃんと営業利益を得ることができれば,小さい会社なのに会社の規模以上の実力を発揮できているということなので評価されます。

営業利益が得られていなければ借金まみれでつぶれそうな会社っていみですけどね。

一般に自己資本比率は30~50%あれば安心といわれます。
ただし,この基準は業界によって全然違います。

投資したい企業の自己資本比率の業界平均を調べて比較をしなければ意味がないのでお気をつけて。

まとめ

今回は株式投資に必要な知識の基礎,賃借対照表(バランスシート)について説明しました。
次回は,バランスシートとほかの情報を組み合わせて企業を評価する指針についてまとめたいと思います。

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